急に小学校6年の頃のことを思い出した。
福岡から戻ってきた6年生の夏頃の話。
担任はトキタ先生という男の先生だった。
周りの大人たちは皆口を揃えて「あの先生は良い先生なのよ~」と話していた。
内心、良い先生なら良かった~
なんて安心感を覚えたのを思い出す。
ところが。
ある時、先生がクラスの生徒全員を立たせ、何人かを選び、好きな人を一人ずつ選んでいきなさいと言った。
皆仲の良い人から選び始めていくが、最後に嫌われ者やいじめられてる生徒が当然残る。
最後まで残る者はかなりの屈辱感を味わい、自分が嫌われ者だと認識させられ、心がズタズタにされる。
中には泣いてしまい、放課後まで泣いていた人もいた。
先生はこの方式が好きだったようであらゆる場面で何度もこれを繰り返した。
私の記憶では、先生はこの時、いじめを正すようなことは一切言わなかったし、残された者へのフォローも一切なかった。
当然、毎回いじめられてる人や嫌われ者は最後まで残る。
私はこの先生に対してものすごい嫌悪感を抱いた。
こいつ、良い先生ぶってるけど中身は悪魔だと思った。
そんな時、クラスで密かにいじめられてた男子がいじめてた男子にカッターで切りつける事件が起きた。
ケガは大したことなかったが、私はこの事件は先生がきっかけを作ったと思った。
この事件は悪魔がどう対処したのか知らないけど、学校ではそんなに大げさにはならなかった。
悪魔は子供らがいじめを止めるように諭すのではなく、増長させていた。
多分私は小学校の頃からずっと「良い先生」に出会ったことがない。
小学校2年の時は女の先生だったが、子供にも分かる位に毎日情緒不安定だった。
毎日帰る前に皆で歌を歌うのだが、ある時急にものすごく怒りだした。
理由は思い出せないのできっと大したことないことだと思う。
いきなりクラス全員立たせておもいっきり往復ビンタし始めた。
うちらは小学校2年っすよ?
今なら大問題になるのですが、当時は体罰は結構ありましたね。
私が小さい頃、母に褒められた記憶は一度もない。
母は私が何か話すと、必ず何か小言を言うので、私は話をするのが面倒になった。
父はあまり話をするタイプではなく、仕事で帰りも遅かったので、父にもなついていなかった。
子供よりも世間体や対面を気にするタイプで、私は母が大嫌いだった。
それが爆発したのが中学生の頃だった。
この頃は自分でも思い出せない位に色々なことをやった。
荒れに荒れていた。
この時にちゃんと更正出来ていれば良かったが、そんなに簡単ではなかった。
ここでは書けない位酷かった。
まあ、今はちゃんと生きてるから、良かったよ。
他人を平気で傷つける悪魔にならなくて良かった‼
自分の痛みを知ってるから他人には出来ないのよ、普通は。
この世には人間のふりした悪魔がたくさんいるからね。
現実はあなたが思っているよりも酷いよ?
いつか真実が明るみに出ますように。
加害者に被害者の痛みが全て帰りますように。